お湯はイイけれども客商売としての対応は最低という宿もある中で、ここの対応はものすごーく良いと思う。いつでもキチンと笑顔で対応してきて仏頂面には一度も遭遇しなかった。人と接する仕事をしている人なら分かると思うけれど、笑顔のモチベーションを維持し続けるのは実はとても大変なことなのだ。それ以外にも広間で夕食を食べている間に部屋に布団を敷く段取りで、大抵の場合は部屋に戻るといつの間にか布団が敷いてあるパターンが当たり前のなかで、夕食を摂っている客に「布団を敷かせてほしいのですけれどいいですか」と訊いて客から鍵を預かり布団を敷き終わったら「鍵(を貸してくれて)ありがとうございました」と礼を言って返すやり方はとても良いと思う。当然合鍵があるだろうから勝手に部屋に入って作業をすませたほうが宿側からすれば絶対に楽な筈なのに、わざわざ面倒臭いであろうやり方をしているのは客の立場に立ってものを考えているんだろうなぁと感じた。浴室の風呂桶と椅子以外はどこも掃除が出来ているのも、人を泊める仕事なのだから当然といえば当然なんだけど、立派。宿で売っている缶ジュースと缶ビールが街中の自販機と同じ値段なのは驚愕。だって周りにコンビニはもちろん本当に何にもない山の中の一軒宿だよ、他に購入する手段がないのだからジュース¥200とか阿漕な強気価格をつけてしまいがちな観光地や宿に多々遭遇してきたので良心的な姿勢に感動。 裏の温泉の排出場所 析出物でなんかもう棚田みたいになってんの→ |
その日の宿泊客のチェックインが全部終わると日帰りの客を断っていた。断られた人からすれば「わざわざ来たのに・・・」と無念だろうし宿からすればその分の売り上げが減ることになるのに宿泊客の入浴に不自由をかけさせない配慮はとても偉いよな。洗練とかは全然ないんだけど、こちらに伝わってくる“もてなしの心”はお湯と同じくらいとても良くて、この宿は日帰り入浴ではなくて泊まってみることをオススメしたいなぁと思う。日帰りだと平日でも入浴は一時間以内でという時間制限も泊まってしまえば関係なくなって四箇所全部の浴室の制覇も出来るしネ。余計な一言だから言っちゃうけど、料理は去年泊まった初谷温泉と比べしまうともう少し頑張ってほしいと切に願ってしまう、同じ金額なのになんでこんなに違うんだろうと思わずにいられない。あと、館内の演出というか雰囲気作りが出来れば、今以上に本当にいい宿になるはず。“もてなしの心”と極上のお湯はもうすでにあるのだから。 PS.そうそう、チェックアウトのときはちゃんとお見送りもしてくれるんだぜー ←広間から見える浴室棟 |
ホンネ:本当にいい宿なのは断言するけれど個人的には再訪はないかな。風呂桶&椅子が汚いのは決定的なNG要素だし
あと、鉄臭いお湯が生理的に苦手なので(^^;それとサイダーのようなシュワシュワ温泉だと形容している人が多いけれど、
体に気泡が付く程度でそんなたいしたことないぞ、みんな大袈裟すぎ。どうしてそんなに過剰に有難がるんだろうなぁ