気持ちよい風呂でした

大浴場は森の湯と甍の湯と名付けられている。22:00で男女入れ替え。どちらの脱衣場も六畳くらいの広さかな。日帰り入浴も受け入れているからというのもあるのだろうが、鍵付きの貴重品ロッカーを備えているのは偉い。浴用タオルのリサイクルもタオルを忘れた(潔癖症以外の)人には親切なサービスだよな。このアイデアを見たの角間温泉の岩屋館以来。エアコンと扇風機がありツープラトンで湯上りの火照った体(おっ!なんかエッチっぽい表現。実際は熱帯地方の湿度と同じくらいの体脂肪率を誇る汗ダラダラのユルイ肥満体なんだけどネ)をガンガン冷やせるのは個人的には有難い。どちらも浴室は二十畳?くらい。カランは7個。内風呂は四畳半くらいの大きさで三畳ほどの露天風呂が併設されている。部屋数からすればゆとりのある広さ。木目も初々しい板壁と石造りの床と浴槽から醸し出される落ち着いた雰囲気と窓が大きな一枚ガラスで開放感も確保されている、とてーもグッドな風呂なのだ。温泉は微赤濁で仄かに薬のような鉄のような匂いと細かい湯花が舞う「あぁ〜温泉浸かってんなあ」としみじみ出来る良い湯。惜しむらくは露天風呂は人工温泉で温泉津の温泉は内風呂にしか引かれていないこと。湯量が少ないなかで掛け流し利用をするためなんだそうだ。自分は清潔さが第一で掛け流しか否かには全然固執していないけど、温泉を百倍以上に超希釈して全ての浴槽を温泉モドキで満たすよりも、こっちは天然温泉もう一つは人工温泉とハッキリ分けるのも良い方法だと感じた。

森の湯は目の前に山肌が迫っているので露天でも眺望は全くナイけど、頭の上には木々の枝が繁り、内湯との仕切りが大きなガラスなので内湯方面の奥行きが感じられ閉塞感は感じない。甍の湯は宿の一番高い位置にあり大きな窓から瓦屋根の並ぶ温泉街が見下ろせるのに目隠しの簾がかかっているのは勿体ないね。おそらく、温泉街を挟んだ宿の反対側に建つ四階建ての建物の屋上から見えるからなんだろうけれど、裸眼なら人が風呂に入っている程度にしか分からないし、もし倍率の高い双眼鏡で覗かれてもエグレ胸や粗チンの方ならば男女の識別さえ困難を極めるくらい離れているから、あまり気にしなくてもいいような気がする。けど、それは男の発想で女性はやっぱり気になって落ち着いて入浴できないだろうから、目隠しの簾は仕方ないか。立地を100%活かしきれていないのは残念だけれど。なにより脱衣場も浴室も清潔で気持ちいいからそんなの気にすることではないかな。それと、自分は入らなかったけれど家族風呂もあったっけ。

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