島根県 温泉津温泉 輝雲荘
2005 6月中旬平日 \10650 1人

信州の渋温泉を更に鄙びさせたような温泉街の中、この宿は異彩を放つというか周囲の雰囲気から浮いてしまっているほどに小洒落た外観。最近改装したので玄関の踏み石すら瑞々しく感じてしまうくらい館内もどこもかしこも、とてーもキレイ。中に入ると木を中心とした淡い色合いと畳敷きの廊下が上品でいいかんじ。要所要所に生花が活けてあるのもポイント高いね。ラウンジやお土産の売り場もそんなに広くない空間に同居してて実はてんこ盛りなのにそう感じないのは色調がどこも統一されているからかもしれないなぁ。全体的に演出上手ってかんじを受ける。通されたのは離れの部屋。離れと言っても一棟に二室の部屋が並んでいるので部屋にいると微妙に隣室の物音が聞こえる。自分が泊まったときの隣室の客は大人しいカップルだったからさほど気にならなかったけれど、子供の躾をしないウンコ親子連れやマナーのない馬鹿グループと隣り合わせたら騒がしくて悲惨な環境になるかもしれないな。部屋は入り口を入ると三畳で姿見の置いてある控えの間。右手のドアの向こうは中が空の冷蔵庫のある小さな流し。左手の襖を開けると六畳の主室で座卓の下は掘り炬燵なので座ってて楽ちん。その先に二畳ほどの広縁。目の前が山の斜面左右は壁と塀に囲まれているので、本当はすごく狭いのだけど植木がうまい具合に植わっているので閉塞感はあまり感じなかった。広縁の左のドアを開けると洗面台、その先にトイレという奥行きのあるクランク様の造りになっているので実際よりは広く感じる部屋だった。結構な築年数の経つ建物だから所々で床が軋むけど、洗面所のお湯は温度の微調整がきくしトイレはセンサー式で脱臭までする洗浄機能月の最新型でそのうえ内装も新しいし、窓をはじめ基本的な掃除は出来ているから、床の軋みなんて古い物の味わいと好意的に取れるほど。床の間に生花が活けてあるのと液晶TV(韓国製だけれど(-_-;))まであって、「え?一人で泊まって一泊一万円の部屋だよ、本当に大丈夫なの?」と思わずにいられなかったほどに部屋もパブリックもイイ印象だったのだ。

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