手を加えていない源泉掛け流し

風呂は3カ所(内湯2・露天1)を貸切で利用する式。貸切風呂って実はキライなんだよ。だって、入りたいときに入れない可能性を秘めているから。でもここは部屋が全部で5室、そのうちの1室は露天付離れだし、仮に満室でも競争率はそんなに高くない筈だから問題はほとんど無いかもな。自分が泊まった日は平日で自分たちを含めて宿泊客は2組だったので、風呂の順番を待つことなく入り放題だった。内風呂はおそらく以前は男女別で使っていたのだろうと容易に想像できるほどに脱衣場、浴室ともに広―い。脱衣場の洗面台はダブルシンクでローションのほかに綿棒、化粧用のコットン、シャワーキャップあたりの細々したものも用意されているし、ドライヤーが2個置いてあるのも髪を乾かすのに順番待ちしなくていいからありがたい。湯船は2畳弱くらいの大きさで4人くらいなら楽勝で入れる。洗い場はその3倍くらい。カランの湯温の調節も細かくできるし、本当に快適。ただ、カランにはボディーソープしか置いて無くてシャンプーは1回使い切りのパックが洗面台に置いてあるのは分かりづらいから、ここは直してくれるとありがたいなぁ。お湯は温めでサラサラと掛け流され、壁と天井が木造で香が良くて、深夜に入ったときはうたた寝ししまった。露天風呂は宿からいったん外に出て、3分くらい歩いたところにある。冬だからオイルヒーターの暖房が入っていたけどはっきりいって力不足で着替えの間は寒かったけど、火事の危険を考えるとオイルヒーターを使うのは仕方ないよな。で、この露天風呂のロケーションが素晴らしい。利根川の川縁で目の前は山と川の流れが迫ってきて上を見上げれば空。目隠しのために左右に垣根があるものの開放感は満点。川縁の近くまで行くと奧利根館という大型旅館の露天風呂から見えてしまうけれど数百mは離れているから気にはならないというか、湯船のある場所は目隠しで完璧に隠れてしまうから心配は無用だろうね。露天も源泉掛け流しで湯温は温いけどその分長湯が出来るし、体の芯が暖まるから、湯上がりは爽快。強いて欠点を挙げれば、熱いお湯が好きな人には浴感が物足りないかもしれないのと、露天風呂に45分という利用時間制限がるのが玉に瑕かな。


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