■味は上々なんだけど・・・


  食堂の灯り




 全品手作りだそうで
 味はすこぶるイイのでした

食事は夕朝ともに1Fの食堂で食べる。部屋へ案内してくれたおばさんに夕食は17:30から18:00の間で準備が出来たら電話で呼びますと一方的に言われたので、時間の選択は出来ない模様。落ち着いた色調で雰囲気は良いけどテーブルのサイズが小さいのと隣の席との間隔がないので気分的に落ち着けなくて、個人的には尻の据わりのイマイチな場所でした(^^;
 料理は汁物とご飯を除いて全部並べられている。どの料理も猫舌の人だって物足りなく感じるのでは?と言いたい位冷め切っていて、焼魚のニジマスにかかっている木の芽味噌は超絶品の美味しさなのに焼いてから時間が経っているから皮が水分を吸ってシナシナ。天麩羅だってせっかくサクッと揚がっているのに冷めていて、これまた同じように冷めている天つゆにつけて食べるのはなんとも侘びしかったりして。でも、それぞれ冷めているのにそれなりに美味しく感じたのだから、これが出来立てならもっと美味しい食べられたのにな・・・なんて考えてしまった、いやはや勿体ない。他にも手編みの笹の箱におこわを包んで出すほど凝っていて盛り付けにも気を配っているのが分かるのに、暖かく食べられるものは個々に火を点けて作る鴨の柳川風鍋と御飯のときに一緒に持ってくるキノコの味噌汁だけしかないなんて(悲)。あと、刺身が出なかったなぁ、山中の温泉地とはいえ日本海までそんなに遠くないから、「ひょっとしたら海の幸が♪」なぁんてちょっと期待してたけど考えが甘かった。ま、それは自分勝手な都合のいいハナシだけどネ。食後の果物ORデザート系のものが出なかったのこともあわせて、なんとも微妙な気分になったのが夕食に対する正直な感想。朝食は山の宿にありがちな内容で「こんなモンだろう」って印象でした。が、食後にコーヒーを出してくれたのは気遣いが感じられて嬉しかった。周りを見ると朝食を終えてすぐに席を立った客にはコーヒーを出すことをそれぞれにあらためて伝えたりはしていない様子を見て、もしかしたら夕食のときにしばらく待っていたらデザートが出たのかもしれないと考えたけれど、今となっては真実がどうなのか判らない。全ての客を宿が指定した時間に同じ場所で一斉に食べさせる(一方的に宿の都合に合わさせる)のなら、暖かい料理を出すのはそんな難しいことではないだろうし、朝も客が席に着いてから御飯と味噌汁を持ってくるんだからそのときに「食後にコーヒーをお出しします」と一言添えるのも難しいことではないと思うから、そのくらいはやってほしいけど・・・。
 夕食時には女将さんが席を巡って心からが伝わってくる挨拶と料理の説明を丁寧にしてくれるように他の従業員の人の対応も全体的に暖かい感じを受けるのに、冷え切った料理を並べておくやり方におざなりな印象もうかがえたりして、むむむむ・・・、正直、なんだかよくわからんなー、ここの食事に対するスタンスは、。味自体がマズイことは全然なくてとても美味しいし、人の対応も悪くないのだから余計に残念無念な気持ちが強くなってしまうのだ。


 ■建物篇へ ■風呂篇へ ■余計な一言へ