玉石混合


食事は夕朝共に3階の広間で食べた。夕朝どちらも希望の時間を訊ねられたので常識の範囲で融通をきかせてくれるみたい。自分は特に何時からという希望がなく宿の都合に合わせると言ったら夕は18:00、朝は8:45になった。18:00ぴったりに電話で呼ばれ広間へ。席と席の間隔がかなりあり衝立で遮ってある。会話の内容まで分かってしまうほどに音は筒抜けだけど、その気遣いは嬉しいね。広間に着いたとき廊下側の席の目の前(2mくらい)で作務衣を着た兄ちゃんが座布団を積んでいた。卓上にはすでに料理が並んでいるのにすぐ傍で埃が立つようなことをするのはとても良くない。つーか、食事の準備が出来たから客を呼んだんでしょうに・・・。あ、もしかして積んである座布団が突然崩れたとかだったのかもね。わぁ、この席に通されたらサイアクだなぁと思っていたら・・ビンゴ!名前を告げたら「こちらです」だって
д`)ウウウウ。座って左と正面に座布団の山と立てかけられた座卓の列、隅には放置気味の雑物の群れが見えて備品室で食事をするような気分。仕舞っておく場所ないの?だとしたら衝立置いて目隠しすればいいのに。つーか、こういうものが視界に入るような方向にどうして席をセットするんだろう?わからんなぁ。

客室に髪の毛が1〜2本落ちているくらいは気にしないんだけど“+その他”が落ちていたのを見てイヤな気分だったのに、追い打ちをかけるように目の前で座布団積み攻撃&備品室風眺めに加え、茶碗蒸し用の匙と逆さにしてグラスの飲み口を座卓に直に置く荒技に接してしまうと最初に並べられていた料理は作ってくれた人には申し訳ないけれど味わって食べられなかった。でも、名前入のお品書き用意したり、後出しの料理は温かい物・冷たい物、それぞれ美味しく食べられる温度で出されるのは、宿の気遣いの現れだろうね。料理自体は天ぷらの揚げ具合も良く、郷土色もあり、茶碗蒸しの具に葡萄を入れるような意外な組み合わせの工夫が感じられてとても良い。ひめ筍の野菜スープは山里のミネストローネという感じ、デザートのじゅうねんアイスもエゴマの香ばしさと食感が楽しくて、この二品は美味しかったな。給仕が高校生のバイト風だから多くは望まないけど、席について最初に注文したビールを持ってきたときにいきなり「もうご飯持ってきていいですか?」と訊かれたのはなんだかなぁ。想像するに当日はお祭りで少しでも早く仕事をあがりたかったからか?事情はなんにせよ客を急かすような言い方はマズイぞ〜。それでも自分は最後に持ってきてと答えたけれどネ。料理を運び終えると従業員は調理場に引っ込んでしまうし、お茶のセットも席に用意されていなくて食後にお茶を飲みたくてもなかなか頼めなかったのは困った。朝はお茶セットがなぜか用意されている。ポットが卓上にあると使いづらいから脇に置いてくれたほうがありがたいなぁ。席について少し経ったら唐突にお粥を持ってきてくれたりもしたけれど極めてフツーの内容。食事の印象でこれだけ良いところと悪いところの振れ幅が大きい宿は初めて。これも宿の個性と言えばそうなのかもしれん・・・(^^;

建物篇 風呂篇 余計な一言