源泉掛け流し



風呂は1階にある。男女別に内湯・露天×1と貸切の露天が1。館内にエレベーターがないので4階の部屋からだと階段の昇降が少し億劫かも。浴室入り口前がちょっとした休憩スペースで椅子が置いてあって湯上がりに一息つけるのは有難い。贅沢言えば水が飲める何かしらの設備があるとより嬉しいな。脱衣所は縦長4畳半くらいの広さがあるかな。脱衣所・浴室共々掃除がしてあってとても気持ちよいね。だけど脱衣棚の上に客の忘れ物?らしきタオルやらシャンプーが雑多に乗っているのは何とかならんの?置いてあるシャンプーの銘柄やサイズがバラバラだしなぜかキシリトールガムの容器とかもあるから宿の備品じゃないだろう。人の目に付く場所に物が放置してあるのはだらしない眺めで感心しない。あと、ロビー同様にここも窓ガラスが汚れている。おかげで曇りガラスのような目隠しの役目を果たしているけれど。床とかシンク周りはキレイでとても清潔なのにこういうことで良い印象も帳消しになってしまうぞ、勿体ない。浴室は洗い場8畳・浴槽6畳くらいの大きさで広い。カランは5箇所でシャワーの水勢があって石鹸分をスムーズに流せるのは有難い。桶や椅子が整頓して置いてあるのもこざっぱりしていてとても良いと思う。
露天は3畳くらいの大きさかなぁ、渓流に面しているけれど湯に浸かると見えないのはちと残念。でも、立ち上がると流れは近くに見えるし川風が熱った身体に心地よい。残念なのは虻対策で周りをネットで囲んでいて開放感や眺めに少し影響があること。でも、虻にいつ刺されないかを気にせずにお湯に浸かれるのは本当に有難い。そしてこのネットは目隠しの役目を果たしていて、宿の脇を通る橋の上からも露天の中は見えないようになっている。これって一石二鳥でないかい。この内湯と露天だけでも自分は満足できたけれど他に無料で入れる貸切の露天風呂があるのだよ。丸太を刳り抜いたものと大きな桶をそのまま流用したものの二つ。どちらの浴槽も深さがあるうえに濁り湯で底が見えないから入るとき不安になる。丸太のほうは浴槽の中に丸い石を踏み台代りに置いてあるのだけど、丸い形状の石で滑りやすく不安定でこわかったから改良してくれるといいなぁ。貸切露天風呂は立地上、対岸から丸見えなんだけれど、滅多に人は通らないし、浴槽に浸かってしまえば肩から下は見えないから、注意すれば女性でも浸かれると思う。川の流れが目の前に広がり開放感満点で爽快な気分になれるはず。今回は夏という季節柄虻の襲撃が強烈でゆっくり浸かれず悔しかったけど、これは自然のものだから仕方ない。宿にある全ての浴槽の湯が掛け流しというのは泉質重視派でなくてもポイント高い。茶褐色で鉄の匂いのする湯は、やや熱めだけど、いったん浸かってしまうと苦にならなくなるのは天然温泉のチカラだろう。気持ちいいぞ〜、ここの風呂。

建物篇 料理篇 余計な一言