クセの少ない親しみやすい名湯

この仏像の下に源泉井戸があります

風呂は内風呂のみ、脱衣場の広さは8畳くらいか。ここも掃除が完璧なので気持ちよく利用できる。洗面台は入り口外に二つと脱衣場内に一つの二箇所で、ドライヤーに使い捨てカミソリ、ペーパータオルも備えてあるしお湯もストレスなく出るので不便を感じることはまず無いだろうな。浴室もカランが八個と客室数から考えて多目なのと洗い場のスペースにゆとりがあってとてもいい。浴槽は、惜しいかなかなり小さめなんだよな〜。2畳大と1.5畳大の2槽に分かれていて、小さいほうの浴槽にしか温泉は投入されていなくて、大きいほうは循環のさら湯が入っているのと足腰の弱い人のために設置されているバーの真横に桶が積んであって用を成さない状態なのと濁り湯で底が見えないからこそより必要であろう温泉槽にバーが設置されていないのが残念かもなぁ。温泉浴槽のほうは人が入って溢れ出た分の温泉を追加投入して浴槽で直接加熱するという独特な方法で、少ない湧出量にもかかわらず加水なしで入れるように工夫してあるのは、お湯を大事にする姿勢が感じられてとても好感が持てる。だから、さら湯で暖まって体の表面をきれいにしてから源泉に浸かるのが効果的入浴法という宿の能書きなんかを読んじゃったりすると、そういう入浴法なんだ〜と循環さら湯の存在がありがたく思えて気にならなくなったりしてネ。で、お湯は飲用すると胃腸に効果がある薬湯だそうで、見た目からして効きそうって感じがする茶褐色の湯(湧出時は透明)は浴槽の底が見えないくらい濁っているわりに鉄臭さは殆ど感じられないから誰でも抵抗なく入れるでしょう。いつまでも湯冷めしないし肌もスベスベが実感できる本当にいいお湯に浸かっていると、露天風呂という誰でも分かり易いセールスポイントがないのは厳しいかもだけど、渓流を下に望む大きな窓がとってあるので息苦しい印象は全く受けないから、露天風呂至上主義者でもないかぎり大きな不満をもつ人は少ないのではないかな〜なんて感じたのだった。


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