長野県  初谷温泉

  2004 11月上旬平日 一人泊\8500(税別)

初谷の集落から脇道にそれて2kmほど山中へ分け入ると初谷温泉に着く。分岐であるR254は大型トラックが次から次へと行き交う幹線道路で、そこから遠くない森の中、周囲に民家のない一軒宿があるといのは、なんとも不思議な感じがしたりして、。ザワザワと木々が風と擦れる音と小川の水の踊る音しかしない。本当に静かで深山の趣がイイね。公式HPで建物の様子は見て知っていたのだけれど、こういう画像はたいてい良く撮れているのを使うのが常套だし宿泊料金も税別¥8500〜と関東近辺エリアの宿にしては格安の部類なので、実際はどんなもんなのかな〜と考えていたのだけれど、これがまあ、画像に偽り無しの高級感さえある瀟洒な佇まい(手前に改装前の古い建物が残っているのはなんかチグハグだけれど)で、「え゛っ?ホントここでいいんだよなぁ?」と扉を開けて中に入るのに躊躇してしまうほどだったのだ。中に入って目につくのは磨かれた艶やかな木の床の雰囲気。掃除と手入れが行き届いているねぇ、隅や陰で目立たないようなところまで清潔さに溢れているのが一目で分かるは凄いことだと思う。そして掃除だけに限らず入り口を挟んで新館と旧館に分かれるのだけど雰囲気が全館上品に統一されているのもスゲーなんて(大げさだけど)感動してしまった。

予約のときに一人は¥8500の部屋なら受け付けると言われたので、選択はできなくて一体どんな部屋に通されるのか、女中のせっかん部屋風だったらやだなぁと考えていた。通されたのは旧館部の「千草」という半畳の踏み込み付き6畳間。ヒーターは年季が入っている物だったけど動作に問題は無かったし、空の冷蔵庫もありがたい。そして掃除が完璧に行き届いているうえに内装が新しくなっているので先ほどの考えが全くの杞憂で終わったよ。部屋からの眺めは川を挟んで廃屋&ボイラー小屋が目触り。ただその先には森の木々で良くはないけれどすごく悪くもないというかんじかな。あ、川のザーと流れる音が神経質な人には、ちと気になるかもしれないな。それと新館の部屋は大丈夫なようだけど旧館の部屋は宿の源泉へ行く通路が窓のすぐ脇を通っていて外の人から部屋の中が丸見えになるのだよ。私ゃ恥じらいを忘れたオッサンなので障子を開けっ放しのまま寝転がってテレビ見ていたけれど、女性はチェックインから夕方くらいまでは障子を閉めておいたほうがいいと思うぞ。


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