北海道足寄町 芽登温泉
 2006 6月下旬平日 ¥8000 1人

前回の道東旅行で泊まろうかどうしようか最後まで迷った宿。その時はまだ降雪の可能性も高く、国道から宿までのアプローチにダートがあることも手伝って泊まるのをやめた。泊まる予定だった日は大雪で泊まるのをやめたのは結果正解だったけれど、やり残した宿題が出来たような気分になったので、今回の道東旅行で泊まることにしたのだ。宿の手前3kmがダートだけれど深い轍やクラックはないので車高の低い車でなければ何とか辿り着けると思う。砂利が深い箇所がいくつかあり、2WD車だったのでスタックしたらどうしようとちょっと不安があった。実際ハンドルを取られて藪に突っ込みそうになったから、2WD車の人、特にダート走行に慣れていない人は気をつけたほうがいいと思うぞ。で、1kmの距離が10kmに感じられたほどの思いでようやく辿り着いた。宿の建物の屋根に書かれた「芽登温泉」の文字が見えたときにすごく嬉しくなった、こんな気持ちは初めてだったよ〜。建物は飾り気がないけれど山奥だからねぇ、かえってこのほうがいいのかも。玄関に入っても中から誰も出てこない。仕方ないので靴を下駄箱に突っ込みスリッパを履いて受付へ。ロビーとか受付とか所狭しと物が置いてあって、う〜ん、なんと形容すればいいんだろう、賑々しくて、あのダートを神経すり減らしてようやく辿り着いたのにホッと落ち着くようなかんじじゃなかったなぁ。壁もポスターやサイン色紙が鈴なりに飾ってあるしなぁ。こういうのを見て喜ぶ人っているのだろうか?
どこも古びているものの不潔な感じはしなかったから、「山宿の侘び寂び」な感じがして自分はロビーまわり以外は結構気に入ってしまった。泊まったのは建物の二階一番奥の部屋。予約を申し込むときに料金の差が部屋のトイレの有無だけだと聞いたので、トイレなんて数回しか行かないだろうから安い方がいいやとトイレ無しの部屋に泊まることにしたのだが、これが大失敗。今までの経験だと部屋の近くにトイレがあったのに、ここは泊まった部屋とは反対側の奧と階段を降りて少し歩いたところにしかトイレが無いので、訪れがある度に遙々赴かなくてはならなくて非常に面倒臭かった。そのトイレも不潔では絶対にないのだけれど中に入って二つの個室を男女に分けてる造りだし暗くて狭くてどうにも落ち着いてコトを達成し辛い雰囲気だったから、あぁトイレ付の部屋にすれば良かったと真剣に後悔したよ。トイレが離れた場所にあるのに部屋に備え付けてある「案内」は部屋から外線で電話を利用したほうが安いというアピールを何ページも使ってしているだけで、館内の平面図でトイレの場所が分かるようなものが一切ないのは凄く不親切。「桜」と名付けられたこの部屋は踏込みなしの8畳間。窓の眺めは特に良いということはないけれど山の木々の緑が清々しい。内部は新装されていて掃除も出来ているののもて手伝って気分は良かったな。なにより空室を挟んだ部屋割りをしてくれていた気遣いは有難いね。この料金には珍しくバスタオルまで付いているのも偉い。寝具もシーツなんかはキレイで良いのだけれど、毛布がむき出しで人のニオイがほんのり漂っていて抵抗があったので剥いでしまった。肌に直接触れるものにはカバーしてくれるといいのだけれどね・・。

風呂篇 料理篇 余計な一言