この宿、料金が安いのにもかかわらず、アメニティにバスタオルまである。部屋は改装されていてキレイで風呂や館内の掃除だって出来ている。料理も数kmの砂利道を走ってたどり着く宿で出してもらっているのだと考えれば文句なんて出ないと内容だと思う。山奥の宿なのに旅館の体裁をキチンと保っているのはスゴイなぁと思う。だけど、もてなしの心とかそういうものがあまり伝わってこない。館内全部の共同トイレの電気のスイッチに「節電!」とか「使用後は電気を消してください!」と必ず張り紙がしてあって、なかでも一番不快だったのは2階の共同トイレの「使用後はトイレの灯りを必ず消してくださいね!!!!!」というやつ。なんだ、このエクスクラメーションマークの多さは。文面も、惚けた舅を叱る鬼嫁の如き刺々しさが感じられて、ホントにイヤ。どんな事柄でも客商売なのだからものの言い方があるし、例えば自家発電で電気を辛うじて賄っている事情があるのならその旨を一言書き添えるとかすればいいのに。あ、でも、宿全体で自動販売機が5台くらい設置してあったから、慢性的な電力不足はないだろうなぁ。それと、共同トイレの個室にA4くらいのサイズの紙に目立つように大きく「禁煙」と書いて貼ってあるのも、なんだかなぁ。禁煙を促すプレートとかは、割とどこでも見るけれど、こんなに嫌味っぽく露骨なものは初めて見た。火事が心配なのは分かるけれど、狭くて薄暗い印象のトイレにコレでしょう、不潔じゃないけれど気持ちよく利用できなかった。朝風呂の時に脱衣所のトイレに入ったらタバコの匂いがして、よく見ると洗面台の椅子に座っているオッサンがタバコを吸っていた。でも、このオッサン、パジャマ姿+シャンプーやらの入ったマイお風呂セットの籠を持っているところから想像するに宿関係者のかほり。朝6:00頃に日帰り入浴の客なんて有り得ないし、宿泊客がマイお風呂セットを持ち込んでいるとも考え辛い。もし、関係者がトイレで喫煙しているとしたら、あんな嫌味っぽい張り紙を貼る前に喫煙者当人に注意するとか先にすることがあるだろうに。ま、これは自分の勝手な憶測だけれどネ。でもまぁ考えてみたら、こんなこと、人によっては全然気にならない些細なことなのかもしれないかなぁ。あと、チェックインのときに帳場の中にいる主らしき人が対応をして、「部屋は2階の奧です」としか案内をしないのもなんだかな〜。こっちは初めてこの宿に来て建物がどんな構造になっているのか知らないからどうやって部屋へ行けばいいのか分からないよ。別に荷物を持って部屋まで案内してくれなくてもいいけど、平面図で順路を教える程度のことは最低してほしい。部屋に備えてある“案内“も、「お客様が寛げるよう出来る限りの気配りをいたします。」みたいなことが書いてある紙が一枚あるだけで、風呂・トイレの場所を教えることは何も書いていないの。ここはトイレ無しの部屋なのに不親切だ。なんだかな〜、言っていることと矛盾していないか〜。客の立場に立って何が必要かを良く考え直した方がいいような気ィするぞ。従業員のオバチャンは感じの良い人ばかりだし、お湯というか風呂もとても気持ち良いのにと思うと、本当に勿体ないよな。