麦酒が進みました

この宿に泊まってみたいと思った理由の一つに「料金の割に料理がよい」というWEBでの感想が幾つか見受けられたのがあった。温泉系の人が「加水加温なし毎分100g自然湧出100%源泉掛け流し」という文句に惹かれるように百貫デヴにとっては「料理が美味しい」というのは非常にグッとくる要素なのだ。さて、この宿、朝夕ともに食堂で食べる。この食堂がお土産売り場と同居していて、旧国道沿いドライブインめいた雰囲気。呼ばれて食堂へ行くと料理はご飯も含めてすでに全部並んでいる。北見の炉談という居酒屋が経営しているというだけあって、料理も居酒屋っぽいメニューが多い。天ぷらはクタクタな揚がり具合で茶碗蒸しは卵と出し汁の割合が良くなくて固く“す”が入りまくりで調理者のスキルが味わいの印象を大きく左右してしまうものは従業員の素人オバチャンが作っているだけに民宿のご飯ってところだけれど、他はホタテグラタンとかフカヒレの鍋とか料金と照らし合わせると豪華な内容でソースは調理済みを本社?から持ってきているのだろうと想像できるほどに味付けが良いし、刺身の鮮度も割合と良くて、全体的にコストパフォーマンスが高くて満足。欲を言えば、料理が温かかったらもっと美味しかっただろうになぁと思うけども、まあいいやぁ。

宿泊当日は町でお祭りがあったそうでお裾分けに羊羹のお菓子を出してくれた。こういうのって心がホノボノして嬉しいよね。羊羹を食べながら静けさに耳を澄ますと風に乗って遠くから祭り囃子の音が聞こえる・・・・と、旅情も最高潮に盛り上がるんだけど、町から宿まで10q近くも離れているので祭り囃子は聞こえなかった。世の中そうそう都合良くはゆかないネ。朝は、至って普通という印象。あ、ベーコンエッグの陶板焼きがありがちの内容のなかで新鮮だった。夕の羊羹に続いて朝も宿のオバチャンが紋別で買ってきたという薩摩揚げをオマケしてくれた。そう、こういう素朴な親切がこの宿には合っていてイイなぁと思ったよ。

建物篇 風呂篇 余計な一言