北海道置戸町 鹿の子温泉 鹿の子荘
 2006 7月上旬平日 \8400 1人

鹿の子温泉、知っている人いる?自分は地図を見て初めて知った。どんな温泉なのだろうとWEBで検索すると、お湯を絶賛している人が多く、そして鄙びの臨界点に達しそうな外観の画像、特に屋根の温泉マークに妙に惹かれてどうしても泊まってみたいと思ったのだ。宿の前に立つと、例えてHanakoな旅行をする女性なら衝撃のあまりクルッと踵を返してしまいかねないほど、「長年風雪に耐えてきたのでこんなに鄙びてしまいましたっ!」と言っているような印象。で、内部も相当きているのかと思いきや、そうではない。もちろん古びているのだけれど掃除がキチンとしてあるし、花が飾ってあったりして印象は良いから、「ウワ、どうしよう、帰りたい。」という気持ちには、たいていの人はならないような気がする。二階への階段の踊り場に年寄りが一息つけるよう椅子が置いてあるのを見て、その優しさに嬉しくなった。(自分は必要ありません!一応、念のためにネ)二階は廊下の両側に部屋が並んでいる。部屋のドアが閉まらないようにタオルかけで押さえて風を通している光景は、なぜか「夏の山宿が昼寝している」感じがして好き。通されたのは階段至近の203号室。踏込み+6畳という構成で洗面はない。で、部屋に冷蔵庫がないのは我慢できるものの、実は風呂の脱衣場以外に洗面台がないのだよ。だから歯を磨くときはいちいち階段を下りて脱衣場まで出向かなくてはならなくて、かな〜り億劫。風呂から上がった時に歯磨きもすればいいだけかもしれないけれどねぇ、やっぱりイヤだ。

でも、部屋のポットは沸かせるタイプだし、タオル・浴衣・歯ブラシの基本三点セットの他にビニールのポーチとバスタオルまであるのは、一万円以下の料金の宿では珍しい。部屋に座卓が置いていないというのも珍しいかも。どうせ布団を敷いてしまうときに片付けるから最初から無くしちゃえというコトなのか?そうだとしたら合理的な考えだけれど、お茶を飲むときに湯飲みを床に直接置くなんて、ちょっと気持悪いし、足を引っかけて中身をこぼしかねないからやっぱり不便で困るよ。洗面設備は難しいかもしれないけれど、部屋の座卓は置いてほしいよな。

風呂篇 料理篇 余計な一言