ぬる湯好きには最高のお湯

風呂は内湯のみ。脱衣所は10畳以上あって広々。洗面台の脇にはドライヤー・ティッシュ、あと綿棒もあるようだけれど自分が泊まったときは空の容器がそのままで補充はされなかった。話は洗面台に戻るけれど下部の扉が一つもげていて石膏ボードを打ち付けてあるのとか通常は使い捨てのベコベコに薄いプラコップが二個使い捨てじゃなく置いてあるのは、何とかならないんだろうか。脱衣所、浴室ともに掃除はしてあってキレイなんだけれど、これらが侘びしさを醸し出していてなんか寂しくなるよ〜。内湯の入り口に銘石大浴場と書いてあったとおりに、デカイ岩が浴槽の周りを囲んでいる。もしかして深山をイメージした造りなのかもね。浴槽は大小ふたつ。大浴槽は15畳以上はあるだろう。お湯の流れは岩の後方のピンク色のタイル貼りで出来た小さな浴槽に先ず注がれて、そこから溢れた湯が岩を伝って流れ落ち大浴槽に注がれる面白い造り。つまり、ピンク色の浴槽が一番新鮮な湯に触れられる場所と言うことになるのだ。お湯が新しい分ヌルヌル度が強くて、ここに入ると最高に気持ちいい。他に入浴客がいたなら使用済みのお湯を大浴槽に流すようで小浴槽に入るのは気が引けるけれど、当日の宿泊客が自分一人だったので深夜に入ったときは、わざとお湯を大量に溢れさせて「どどー、貯水池決壊ー」なんて遊んだりした。

カランは四箇所。入り口左側のカランと排水口の位置関係で体を洗った排水が浴室入り口の扉の前の床を流れてしまうようになっていて、場合によっては足が排水に浸かってしまうかもしれないのは、実際にそうなったら厳しいモノがあるだろうね。体を洗って石鹸を流してもヌルヌルが取れないところから推測するに、カランから出てくるお湯は温泉なのかも。これはステキだ。ただなぁ、シャワーの蛇口を捻っても、長時間待たないとお湯が出てこないのと、水圧が異様に弱すぎてシャワーヘッドを1mくらいの高さに上げるとお湯が止まってしまうのはイケマセン。こういうメンテナンスの不備は鄙びた宿だからとか設備が古からという言訳は通用しないような気がするけれど、この程度でも人によっては「コイツ、求めすぎだ」と思われるかもね。でも、お湯は温めて長湯出来るし、浴後は肌がスベスベになって気持ちいいから。カランの使いづらさはギリギリ我慢できるかな?でもいつまでもこのままじゃいけないよね。早急に改善してほしいところだよなぁ。

建物篇 料理篇 余計な一言