お腹も心も満たされた〜

料金によっては夕のみ部屋食になるみたいだけれど、自分は夕朝共にレストランのテーブル席で食べた。座敷とテーブルの席があるのだけれどどういう基準で振り当てているのかは分からない。自分は座敷よりテーブルのほうがラクで好き。夕食は18:00から19:30の間で選べる、大抵の宿は遅くても19:00までなのに、ここの最終19:30という時間は客の希望にかなり融通をきかせてくれているからなのだろう。融通といえば、焼き物は、アマゴ塩焼き・カレイ・ホッケの三種、洋皿はラムステーキかホタテ焼きの二種、刺身は海の物かアマゴの活作りのどちらか、御飯は鮭の親子丼・山菜ちらし・白飯から、それぞれ好みの物が選べるので苦手な食材を回避できるのは助かるね。そして「どれにしようかなぁ」と選ぶのも楽しく、気の利いたサービスでとても感心。そして、お品書きがあるのとお膳の上に埃よけの紙をかけてあるのはいいですなぁ〜。あまりないんだよね紙をかけてある宿。鍋は自分のタイミングで火を点けられるようにライターを置いていてくれるのも嬉しい。刺身は冷たい状態で鮮度も非常に良く、揚げ物・焼き物は暖かい状態で出してくれる。他にも関東の人間が北海道の宿の食事で期待してしまいがちな蟹系も小振りながらも旬の毛蟹が一杯出てきて100%以上の満足が得られてとて〜もシアワセだった。で、今回は連泊だったので二泊目はメニューが変わった。一泊目の夕食が終わって席を立つと、給仕の若い仲居さんが「明日も期待していてくださいネ」と自信満々に言ったけれど、心の中では多少はパワーダウンしてしまうかもなぁと思っていた。

が!二泊目も本当に良かった。チョイスメニューはなかったものの、キンキ・ホッキ・中標津F-1牛・シマエビと地元の名物それも結構値段の張る食材を使った料理が沢山並んで、個人的には連泊用のメニューで満足度が200%以上にUPして非常に良かった。キンキの味噌鍋を食べ終わった後で雑炊にしたいとお願いしたら気持ちよく雑炊の用意をしてくれた。昔泊まった万葉亭も鍋を雑炊にしたいと頼んだら我侭を聞いてくれたけれど卵一個で¥100も取られたのにここでは卵代は請求書に書かれていなくて良心的すぎ。自分はセコイのでこういうところで更に良い印象を持ってしまうのだ。アルコールの追加を断ると直ぐにお茶を持ってきてくれ湯飲みが空になるとこちらから頼まなくても新しい湯飲みでお茶を出してくれるのは、給仕の仲居さんの気配り目配りがいかに行き届いているかの現れだと思う。唯一贅沢を言えばデザートが二日とも同じ物だったのは残念だったけれど、そんなのどうでもいいことだね。朝はバイキング形式。個人的にはバイキングって、こう、手抜きのイメージが強くてイヤなんだけど、ここはそうじゃないぞ。この宿のバイキングは料理が和洋40種類くらいと飲物も10種類以上が並んでいて圧巻の眺め。そして、全て手作りというのは凄すぎ。目玉焼きは注文をきいてから焼いて席まで運んでくれ、更に朝ロビーで搗いた餅を使った雑煮を出してくれるのも嬉しかった。夕朝共に手の込んだ料理は殆ど無いけれど、宿泊料金から考えるとかなり良質な食材を使っているし、味も良く、ここ最近泊まった宿の中ではタイプは違えど、三朝の旅館大橋と双璧を成すくらいの充実した食事だったと断言するぞ。

建物篇 風呂篇 余計な一言