シアワセなひととき

夕朝ともに部屋で食べる。夕食は18:00・18:30・19:00、朝食はうろ覚えだけれど確か3パターンの中から希望の時間を選べた。朝はともかく、夕は2時間くらい時間がかかるので夜の温泉街を散策したいのなら成る可く早い時間を選んだほううが良いよ。夕は、まずテーブルクロスが広げられ、期待が否が応でも高まる。HPを見ても料理にはかなり自身があるようだしなぁ。まず前菜の盛りつけが盆と正月が一緒に来たような賑やかさでキレイで、見た目を含めて期待を裏切らない。一口、口に入れると「うっ、うま〜い。のほほ♪」と思わず満面の笑みが、食前酒も甘くて下戸の自分でも全然大丈夫。湯葉の小鉢も焼雲丹が中に隠されていて濃厚な味わい。料理は一品ずつ順番に部屋まで運んでくれる。中でも岩牡蠣のグラタンのソースと烏賊ソーメンの出し汁は、今まで食べた中で一番美味しかったな。ただ、土瓶蒸しは、海老・甘鯛・鶏肉がそれぞれ負の相乗効果?めいたものを醸し出して、えぐ味が酷くてマズかった。これは今まで食べた土瓶蒸しの中でワーストに近い味わいかも。殆ど残しちゃった(^^;もう一品出てきた蒸し物も味が殆ど付いてず、イクラ・菊花がそれぞれ喧嘩(要は臭っさ〜い)していてこれもかなりイマイチ。この二品は際立って美味しくなかった。ひょっとして別人が造った?そう思わずにいられないくらいで惜しいなぁ。御飯が終わり、最後にデザートと待っていたら、「すみません、出し忘れていました。蟹のミルフィーユです。」と料理が運ばれてきた。料理を出し忘れるのは良くないことだけれど、お品書きがなかったから黙っていればこちら(客)に気づかれることもなく誤魔化せてしまうのを正直に謝って持ってきてくれたのは偉い。

これもかなり美味しかったけれど、もう満腹なので二口三口しか食べられなかったのは残念だったなぁ。それぞれの盛り付けをよく見ると菊の花弁や無花果が多用されいて手抜きっぽくてイヤだし、料理を持ってくる間隔がワンコ蕎麦ばりの高速スピードだったかと思うと次は30分以上も開いたりしたのはどうにもだったけれど、お造りを初めかなり良い素材を使っているし、一品出しだし、料金から考えれば文句は言えないかぁ。朝も茶碗蒸しと出汁巻卵が同時に出て豪華。欠点や失敗も幾つかあったけれど、それが全然気にならいほどに全体的な印象は、とても美味しい食事だったから、満足度はかなり高かった。またあの料理を食べに行きたいと思うほど。


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