自分は基本的には露天風呂が有っても無くてもどうでもよくて、料理が美味しいとか、趣きある建物のほうが宿を選ぶときの優先順位になっているのだけど、ここの露天風呂に入ってみたい！と思っている宿も数軒あり、ここはその一軒なのだ。日帰り温泉と宿泊施設が合体した所なので、建物の規模はでかい。玄関に入ると下駄箱が日帰り客用と宿泊客用と分けてあるし、パブリックスペースの広いこと。日帰り温泉として人気のある施設は、日曜日ということもあり、どこもすっげー人の群れ。二階にある休憩用の大広間では沢山の人がごろ寝やら好きな格好で寛いでいて、一見すると新興宗教の集団自殺現場めいた印象すら受けたほどの鈴生りっぷり。廊下とか子供が駆け回っているし、こういうのは正直ゲンナリなんだけど、客室のある側は宿泊客専用エリアになっているから、部屋にいるぶんには静かに過ごせるのでホッとした。部屋はトイレ付きの１０畳間。微妙に古びているものの清潔なので問題はないね。ＴＶの番組表のコピーがあるのは公共の宿にしては気が利いている。部屋のＴＶがＰａｎａｓｏｎｉｃでデジカメのメモリのＳＤカードが再生できたのは有難かった。峠にある建物で眺望がきくロケーションなのにベランダのコンクリの壁が邪魔して閉塞的な感じを受けるのがちと残念だったな〜。部屋からの眺めを大事にしたい人、別館の部屋は眺望に配慮された部屋らしいから、そっちに泊まった方がいいかもしれないぞ。