福島県高湯温泉ひげの家
   2001年10月下旬平日¥13000

■ひげの家って面白い屋号
高湯温泉は、磐梯吾妻スカイラインの福島市側の入り口の山中にあります。
こじんまりとしていて、メシが美味いところ。 そんな基準で選んだのが、「ひげの家」。 問い合わせの電話をした時の応対が、すごく感じ良かったから、即予約。 電話の応対の良し悪しで、その宿の客扱いとかって大体想像出来ちゃうでしょ。 宿は外観だけ見ると味気ない造りで、つまんね〜って言うのが第一印象なんだけど、主人らしき人をはじめ宿の人みんな対応に暖かさがあって、すごくいいぞ。 正直、館内の調度なんかは、ノエビア(化粧品)な絵(作家の名前が分からんのよ。場末のスナックに飾ってありそうなやつ。行けば判るよ)とか廊下に唐突に飾ってあって、個人的には「う〜ん」な感じだけど、「そんなのどうでもいっかぁ〜」って気になるよ。 仲居さんが親切な田舎のオバちゃんって感じで接してくれるから、ホントに和めるもの。 やっぱ、最後は人だよ情けだよ。そうじゃない?客室は、味気ないフツーの和室なんだけど掃除はしっかりしてあって快適。TVの番組欄のコピーが置いてあるのも親切だね。 噂では、着いた順にそのランクのなかでいい客室に通してくれるらしいと聞いたことがあった。 だからかどうかは分からないんだけれど、チェックインが早かった自分は眺めのいい角部屋だったよ。
■おっ風呂ぉ〜
最初は無料貸切露天風呂次は新設された露天風呂
最後は内湯です
ここんちの内湯は総木造り、洗い場には簀の子が敷きつめられていて、床の水切れがよくて気持ちがイイ。洗い場の面積が広くて、シャワ−の湯が浴槽に入りゃしないか気を使わなくてもいいのもポイント高いぞ。 バランスを考えずに浴槽ばかり大きくて洗い場が狭い所って結構多いからね。内湯の浴槽は6畳位かな?宿の規模から考えたら十分大きいんじゃないかな。 露天が一か所で、しかも小さく、繁忙期には激混み、というのが、ここんちの弱点だったみたいだけど、男女別の露天が増設されて、もうその点は心配ないぞ。 新築間もないから、木の香も豊かで気分も最高。透明なアクリル板の屋根は開放感を損なわなくってグー。新露天は十畳位と八畳位と大きさが違うからAM0:00に男女が入れ替えになる。 家族風呂になった旧露天も含めて、三箇所とも渓流に面しているけど、目の前は山肌だから特に眺めがいいって訳じゃない。でも、山の気配が間近に迫ってきて雰囲気はいいほうな気ぃするな。 そして、加水加熱なしの硫黄泉は新鮮で質はかなりいい。だってトロトロな感じがするくらい濃厚で、名湯と呼ばれるに相応しいなぁ。
■おっ食事だあ
食事は+\1000で部屋食にも出来るんだけど、隣の席とはテーブルを離してセッティングしてあるから、いつも「二人の世界でLOVE」じゃなければ、広間の方がいいよ。 お膳の脇には手書きコピーの献立表が添えてあって、ちと嬉しい。料理は、残念ながら、特に美味い!と感じた物はなかった。どこを取ってもフツーとしか言いようがない。前評判を聞いて期待しすぎか?いあや、そうじゃないな。 だって肉は「靴底かい!」と思うほど、こりゃ年寄りだったら辛かろう目茶苦茶硬いシロモノが出た。他にも味が極端にうっす〜いモンとかあったし....。しかし、全体的には好印象だったけどネ。 そうだ、米は物凄く美味かったぞ。御飯をおかずに御飯が食べられるってやつだね。おかずなしで二杯もおかわりしちゃった。福島牛ステーキで「この肉は、安全ですよ」の一言が。この時、巷では狂牛病で大騒ぎだったからね。
■泊って思うこと


露天風呂の屋根、透明だと開放感があってユニークでしょう
最後にこの宿の展望台から見る福島市街の夜景と朝焼けは超絶景!それと満点の星空も凄かった〜! しかし疑問、どうしてここに露天風呂を造らなかったんだろうか?このエリア随一の絶景風呂になると思うんだけれどなぁ....。 勿体ねぇよな。なんか立地の良さを活かしきれていないように感じてしまった。景色のいいところで暮らしていると眺めがいいのが当然だから案外気付かないのかなぁ?だとしたら、それはそれで羨ましいかな。
仲居さんに、すぐ近くにあるEGGな名前の宿はメシが不味いと聞いたから、こっちの宿に決めたと話したら、なんとEGGとひげは親戚なのだそう。だから旦那さんや女将さんの前で絶対にそんなこと言っちゃダメよと注意された。へぇ〜親戚なんだね。ま、そんなのどうでもいいことだけれどサ。


部屋から見た高湯温泉の夕暮れ
カーソルを当てると朝の景色に変わります



こちらは朝焼けです