秋田県 皆瀬村 大湯温泉
1999/8月旧盆   阿部旅館 ¥12000 

箸袋です
第一印象と風呂は、ですねー
宿に予約の電話を入れた時に、そこまでの道順とかを訊くじゃない?
普通は「○×の看板が見えたら右に曲がって…」なんていう風に教えてくれるよね。
でも、ここは違った。どんな説明だったかって言うと。
「…から道なりに来て、下から湯気が出ている橋のたもと」なんて説明だったんだ。
「なんだぁ?ヘンな説明」と思ったんだけど、実際に行ったらそうだった。
橋から下を見てみると、川のあちこちから湯気が出ているんだよ、本当に。
端のたもとに道を挟んで二軒の宿が建っているんだけど、向かいの民宿のほうが建物が立派…。
日帰り客で賑わっていたから、あぁここだなって分かるけど、そうじゃないと素通りしちゃいそう。
外見はホント普通の民家みたい。中に入ってもロビーもフロントもないんだよ。
ひょっとしてスカ引いたかも…、一瞬不安になる。
通された客室は掃除の行き届いた二階の八畳間。
壁の横幅一杯に窓があるんだけど位置が高くて座るとなんも見えん。
窓から見えるのは自然の山並みだけだよ、外から覗かれる心配なんて全然ないのにどうしてこんなに高い位置にあるの?
あと、トイレが一階にしかないから、いちいち階段を降りてゆかなくてはならない。これはメンドクサイよぉ。
それと¥100テレビもイヤだなぁ。空気中の硫黄分が多くてすぐに故障するから…、というのが理由なんだけど
同じような立地でも¥100テレビな宿って最近殆ど見たことがないぞ。
ちょっとガッカリ。
でもね、そんなイマイチに感じたことを差し引いても、スゴクいい宿だと思ったぞ。
肝心のお湯はやや熱め、無色透明なんだけど硫黄の匂いがかすかにする。個性の強すぎないいい塩梅の湯だね。
そして風呂がスゴイんだ!部屋が7室しかないのに男女合わせて夏場は9箇所も
風呂があるんだぜ。
↑湯小屋です。左の水溜りみたいなのが川風呂です。
            ↑川風呂。写っているのは鮭を漁る熊では、あ〜りません。         ↑露天風呂。あと三ヶ所あります。                                     
二箇所ある貸切内湯以外はやや離れた湯小屋にあるんだけど、人家がないから露天はどれも開放感抜群!
川の側にあり目の上には広い空が広がる。すっぽんぽんで自然ばっかりの中、露天脇のベンチに腰を掛ける。
温泉で火照った体に川風が気持ちいいねぇ、このときはヌーディストの気持ちよさみたいなのが理解できたぞ。
そして、何と言ってもここんちは川風呂でしょう!川がそのまま風呂になっている!深さも丁度いいかんじだし
底も砂がほとんどなので野湯にありがちな尖った石で足の裏がイテテ…なんてことにならなかった。
調子に乗って「ここより熱湯噴出箇所あり危険」の表示を無視して上流をザバザバ遡っていったら所々で
「ウオァッチッチ!」あちこちの川底から熱湯が湧き出しているー。とにかくすごい湯量なんだね。
■さてさてメシだ、めしー
食事は夕朝共部屋食。技ありの山菜料理が沢山並ぶ。山菜がちぃと苦手な自分としてはお膳をみて(´ヘ`;) 。
でもね、同行者に「だまされたと思って食ってみなよ」と言われて、食べてみると( ゚o゚)ハッ、結構いける。
ちゃんと料理すれば全然ダメってわけじゃないんだね。山菜=苦くて臭い葉っぱのイメージがこのとき少し改まったよ。
料理のなかにとうもろこしのヒゲに味をつけて揚げたものがあったよ。こんなのも食えるんだぁ面白いねぇ。
この他にも120gの皆瀬牛のステーキが出てきたよ、柔くてジューシィでんまーい!
だけれど、写真撮るのを忘れてしまったぁぁぁ。あっちゃぁ!

上は夕食。
右は朝食です。
心がこもっていて
どちらもうまかったよ。
帰り際に聞いたら、山菜は全部旦那さんと女将さんが自分で採ってくるんだって。
同行者が「山菜料理が美味しかった」って言ったら、女将さんがすごく嬉しそうな顔をしていたよ。
従業員は他に夏休みのバイト風女子高生が3人だけ、皆、客の対応をする時は恥ずかしそうなんだけれども
精一杯の笑顔で一生懸命働いていて好感が持てたよ。妹みたいで可愛い♪みんないい子達だね。
小さな宿でクールな対応をされると寂しい気分になちゃうから、これは嬉しかったよ。

※旧盆に泊まる時の御注意っす※
自分が泊まったのはお盆の時期。露天に虻が沢山襲来していた。昼間は日帰り客も多く、新陳代謝の活発な子供達が
標的になっていたんだけれど、日帰り客が帰ってからは他の宿泊客よりも自分に集中!落ち着いて露天に入れなくなった。
なんでかなぁ?って考えて分かった!ブーだから暑苦しくて人より新陳代謝が活発だからだ、きっとそうだ。

ってなことがあったので旧盆の時期は虻に気をつけましょう
TOPへ戻る