栃木県日光湯元温泉 湯元板屋
2000年10月上旬 ¥20000 一人泊
. | フロントの人に訊くと、板屋は湯元温泉に現存する宿の中では最古参に属するそう。以前は子供の林間学校みたいな大口の団体客も請けていたけど今は受け入れを断って、個人客中心の営業をしているんだって。だから館内が騒々しくなくって静かなんだ。団体客でうるさいのなんて絶対お断りだよ。よかったぁ〜(^^) 着いた時から気になっていたんだけれどもね、建物の脇に荒れ放題の湯小屋があるんだよ「直して使えばいいのに」と言ったら、板屋じゃなくって組合の所有物だからいじれないんだって。荒れ放題なんだけどよく見ると天井のアール具合とかの意匠に味わいがある、このまま放置するなんて勿体ないですぞ。 後日分かったこと1: ここの宿のサブコピーが「昔なじみの湯宿」って云うのね。だのに建物は鉄筋造り、ロビーに木造三階建ての昔の写真が飾ってあったから「昔なじみの宿ならこの建物も残しておけばよかったのに」と言ったら、フロントの人が苦笑していた。半年位経って「旅」誌に朝食の旨い宿として出ていて、その紹介記事に”数年前に客の失火で大事に残していた木造建築を全焼…”と書いてあった。その時に昔から伝わってきたものを全て失ってしまい、ロビーにある写真が唯一残されたものだとも。 ずっと大事に守っていたんだ…、でもなくなっちゃったんだ…。フロントの人の苦笑していた顔を思い出したら、知らなかったとは言え、自分の発言が無神経で申し訳なくって切なくなったよ。 後日分かったこと2: 宿のアンケートに朝食を8:30で予約したのに8:00に呼ばれ更に15分待たされて困った。とか客室の案内をしてくれた仲居さんはすごく印象のいい人で、ああいう人は大事にすべきって、体験した事を正直に書いたら、数日後女将さんから達筆の返事が届いた。「へぇ〜丁寧な宿だなぁ」と感心した。それから少し後、TVで板屋が取り上げられていてあの感じのいい仲居さんが登場していた。 「アノ人を使うたぁ、ふふふ勝負してんなぁ」なんて見ていたら画面に”板屋女将OOさん”とテロップが、アノ人がぁ…( ̄□ ̄;)。 あの対応の良さ、どおりで…。エラそうに書いたあのアンケートを見て、返事をどう書くか困ったろうね女将さん。 あぁ、なんかはずかしいぃぃ。 |