宮城県鎌先温泉 最上屋旅館
            1999年5月平日一人 ¥10000

■第一印象はですね

 温泉街

上下ともカーソルを当ててみてね

宮城蔵王の麓にある鎌先温泉はさほど規模の大きくない数軒の宿が集まっている。
街はずれに温泉神社があってね、湯治客が治ったお礼に奉納した松葉杖が沢山置いてあった。
これだけ沢山あるということは外傷の回復に大変効果があるという証なんだろうね。
たいていの宿が自炊部も併設しているのでなんとも長閑な印象があっていいんじゃないかい。
歓楽的なものが目的の人にしたら、死ぬほど退屈な場所に写るかもしれないけれど、
宿にいる時間はとにかく静かに過ごしたい自分には素敵な環境だなぁ

木造二階建ての本館の風情がいいねぇ。
この宿の主人は古い物を大切に残してゆこうという考えの人なんだって。
木造三階建てのような迫力や壮麗さは感じられないんだけれどね、
ちょっとした遊び心みたいな意匠が施されていたよ。
媚びるような民芸調の演出をしていないのもいいね。
基本的な骨格は数百年前のものなんだって。
ありきたりな表現でイヤなんだけれど“素朴”な味わいがあるね。
木の持つチカラみたいなもんなのかなぁ…、こういう建物にいると
なんだか気持ちが落ち着いてくるんだよね。
客室は6畳間。リニューアルされたばかりみたいでキレイだし、一人にはちょうどいい広さ。
ただ、向かいの宿の部屋と向かい合っているもんだからお互いに中が丸見えなんだけれど
この温泉地の持っている長閑な雰囲気ためかなぁ、気にならなかったよ。

■なにはともあれ風呂でしょう
風呂は内湯が一箇所。浴槽は10畳位あったかなぁ。
設備面ではカランにシャワーが設置されていないし、数も少なくてイマイチなんだけれどね、
浴室の隣に源泉の井戸があるのはよろしいですなぁ〜。
お湯は鉄分を含んでいるのかな?ほんのり渋色がかっていた。暖まるし気持ちいいねぇ。
ただぁ〜し!脱衣所の棚の上に埃が積もっているのはマズイんじゃないのと、思った。
まあ、自分が泊まった時はたまたまそうだったのかもしれない、館内は掃除がちゃんと出来ていたからね。

■御飯の時間だ


カーソルを当てると朝食になります
食事は鄙びた温泉宿の料理としか言いようがないんだけれど、決して不味かった訳じゃないし、この温泉地で豪華な料理を求めるのは場違いだと思うよ、ウン。
朝食で乳酸菌飲料や三角パック牛乳が付いてくると「あぁ、東北の温泉宿だなぁ」と思ってしまうんだけれどこれってマニアックかな?

■泊って思うこと
宿の人の対応も気さくで良かった。
料金も安目だし歓楽的な要素が宿にも温泉街にも全く無いので静かだから、観光抜きで連泊したらいいだろうなぁ。
のほほぉ〜んとした気分に浸れそうだね。
もう少しジジィになったら再訪してみたいな〜。

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