一番大事なのはウマイかマズイかなのだ



食事は夕朝共に食事処。チェックインの時に時間は夕18:00、朝8:00と案内された。食事処は襖で仕切られた小部屋が並んでいて、自分が通された部屋にはもう一組いた。一応、衝立で仕切ってあるので視覚的なプライバシーは保てるけど、1mも離れていないから会話の内容がじゃじゃ漏れで聴覚的には相席だなぁ。料理は中華のフルコース。食事の時間に選択肢がないぶん、早すぎず遅すぎず程よいテンポで出来たての状態で一品ずつ出される。エビチリや鶏の葱ソースのお馴染み系に加えアワビのオイスターソースまであってプチ豪華☆中でもホタテの蒸し物はアッサリした味付けで、牛肉のスープはトマトとキャベツとバラ肉の旨味が絶妙なバランスで忘れられないな〜。見た目も人参を使った飾り切りが見事。横浜中華街で食べたら\4000〜\5000くらいかな。朝はうって変わって和食のおかずが並ぶ。全部冷めていたけどサワラの焼魚は脂がのっていて美味しかった。主食は普通の白飯か中華粥が選べる。この中華粥もざく切りキャベツと隠し味の胡椒の塩梅が良くて美味しかったな〜。
山の宿の料理を否定的に評すとき、今じゃすっかり定型文になった「山の宿なのにマグロの刺身なんて」という誰かの受け売りをそのまま言うような人だと、この宿の海鮮主体の中華料理に違和感を感じるかもしれないなぁ。でも今は道路も整備されているし保存技術も発達して鮮度の良い海産物が山奥でも手に入るのだから、ここの中華料理は勿論、山の宿でマグロの刺身でも自分は全然OK。そりゃあ、新鮮な地の物を使った郷土色溢れる美味しい料理が理想だけど山の宿ってドコに行ってもイワナ塩焼きとか一口ソバとか「あ〜、またか」みたいな似たり寄ったりが殆どで何の感慨も持てない献立の場合が多いし、具体的な宿名はナイショだけれど冷凍の養殖イワナと中国産の山菜水煮使った料理を出すくせに宿泊料金を¥18000くらい取る秘湯の宿があるのを知っている。果たしてどっちがイイと思う?出所が怪しくても山では山菜と川魚を使った料理が絶対という人以外はここの料理は満足できる筈だよ。で、結論。大事なのはウマイかマズイかだ。