出雲を感じる食事

食事は夕朝ともに別室で食べる。時間は選べたっけなぁ?何時でも良いと答えたので、記憶が曖昧なのだ、ゴメンね。玄関脇の茅葺き屋根の棟が一組限定の囲炉裏食事処になっていて、人数が多いグループは夕食で、少ないグループは朝食の時にここへ通されるようになっている。自分は夕食は囲炉裏ではなく別個室で食べた。この部屋も床の間に生花が飾ってあり宿のもてなしの心が感じられて、とても嬉しくなった。料理も上っ面だけのみハッタリの豪華さを感じるものはなく、見た目は素朴だけれども、焼きたて揚げたてを後から持ってきてくれる気遣いもあり、どれもが滋味溢れる味わいで箸を進めていくうちに何とも満ち足りた気持ちになった。全体的に甘めの味付けというのはこの地方のならではなのかな?こういうところからも出雲の国に来たんだなぁなんて感じ入り。朝は囲炉裏食事処で、パチパチ爆ぜる炭の音と匂い、風情ある坪庭を眺めながらの食事は、夕食とはまた違った味わい深い趣で、旅心が慰められたよ。あと、東日本人の自分は知らなかったけど、宿で出されるご飯は島根の仁多米というブランド米だそうで、これが、お土産に買って帰ろうか真剣に悩むほどに美味し、いまも忘れられないのだ。