青森県 百沢温泉 アノベの森いわき荘
2007年5月中旬平日 1人 室料11,550円+夕食5,250円+朝食1,050円=17,850円

今回の旅行を計画して初めて知った百沢温泉。鄙び系の宿が多い中で、ここは第三セクターの宿らしく、立派な外観は今時の観光ホテルを上品にした印象。森の中という静かなロケーションと随所に木を使った館内は、まさに森のホテルという雰囲気。チェックインの手続きをしているうちに車を長時間運転していたストレスがすうっと消えていったように感じたのは、要所要所に生花が活けてあり、調度品や色調が落ち着いた茶系をメインに調和が取れているのと、どのパブリックスペースも広々とゆとりがある造りだからかな。泊まった部屋は、フロントや大浴場から一番離れた位置にある1Fの和洋室。この部屋は、日帰り休憩の広間に近く、その日の客によっては夕方まで賑やかで気になることもあるかも。予約のメールで教えてくれたので分かっていたものの、部屋からの眺めは貯水タンクと変電設備、厨房の通用口、従業員の駐車場と頗る悪くて残念。廊下を挟んで反対側の部屋は客用の一般駐車場ビューなので、眺めにこだわりたい人は和洋室はやめたほうがいい。上階にある他の部屋は岩木山か白神山地が眺められるらしく、次に泊まるときは眺めの良い部屋にしたいなぁ。
さて、この和洋室は公式HPでコンドミニアムと紹介してあるだけに小さなキッチンが備えられ、ツインルームに三畳ほどの畳スペースという構成で結構広い。予め全サイズの浴衣が備えられているのは、用意された浴衣のサイズが合わないといちいち交換を頼む面倒が省けるのでとてもイイと思う。個別に使える鍵付きの貴重品ロッカーも複数人で泊まる場合にはありがたいかも。それ以外にも初めから冷水ポットがあったり、随所に泊まる人の立場を考えたセッティングがされていてとても偉い。冷蔵庫の中にりんごジュースのサービスとか、バスタオルの下敷きに押し葉の手作りプレートという“山”を意識したささやかな演出も嬉しく、眺め以外はとても満足できる部屋だった。