秋田県 後生掛温泉旅館

    2000年5月平日 ¥13000

■第一印象は
名湯言われる温泉が点在する八幡平。
その中でも玉川温泉とならび秋田県側で名湯の誉れ高いのが後生掛温泉

アスピーテラインから脇道にそれ少し進むと宿が見えてくる。まず、その立地が凄い!
箱根の大涌谷みたいな温泉の湧出地のど真ん中に建っている。温泉の池に浮かんでいるようなんだ。
自炊棟が幾重にも連なりまるで小さな町。
宿の入口は自炊部と旅館部で完全に分かれているんだ。旅館部は立て替えたばかりでキレイだったよ。
温泉宿としてだけでなく火山風景も有名なところだから地獄見物のみの人も多いみたいだね。
だからお土産屋と大きな食堂も併設されているのかぁ。駐車場には観光バスがずらりと並んでいて壮観。
チェックインの規定時間より、かなーり早く着いてしまった。
目の前で名湯が溢れる風呂が、おいでをしているのに〜、
くぅぅ〜、インの時間まで待てねぇよ。
取り敢えずは日帰り料金を払って
風呂に入ろうと自炊部の受付に行き、
念のためにインの時間を訊いたら
親切に旅館部に連絡をとってくれてね、
「今日はもうお部屋をご利用いただけます」
と教えてくれた。オォ、ありがたや〜。
早速旅館部のフロントかに向かい、
チェックインした。
旅館部は新しい建物でどうってことない
フツーの造りなんだけれどもどこも掃除が
行き届いていて清潔。        
部屋は8畳トイレ付き、こちらもフツーの
造りで味わいとかとは無縁なんだけれども
洗面台は大きめサイズで使い勝手が良し。
掃除が隅々まで行き届いて気持ちいいね。
窓の眺めは特にいいって訳じゃないけれど
一軒宿だからよその建物から丸見えなんて
ことないからいいんじゃないの。
どうでもいいことなんだけれどね、
障子紙の代わりに極薄の発泡スチロールが
使われていて、珍しいのぉなんて思った。
あ、ホントどうでもいいことだった、ゴメンね。


■今回は風呂の写真は撮れませんでした

後生掛温泉と言ったら幾種類もの風呂がある大浴場が有名。浴室は総木造で広い。
20畳以上はあろうかという湯船のほかに、泥を塗りながら入る温湯、打たせ、泡風呂、全種類の風呂に入ろうと順に周る。
そして天然の蒸気を利用したサウナ、ここは物凄く熱かった、中に入ると熱いというよりも痛い!10秒といられんかった。
でも、後生掛温泉と言えば箱蒸し風呂でしょう。温泉蒸気の充満している箱の中に顔だけ出して入る。
これよこれ!一度入ってみたかったんだよね。わーい!と中に入ってみたものの頭を出すために開いている穴の縁が
首に当たる。高温の蒸気で箱自体も高温になっているから肌と接触すると「あぢぃ〜!」、首にタオルを巻いて守らないと
ヤケドしちゃいそうだったよぉ〜。
あとね、湯船の真ん中より半分以上に仕切りのある混浴露天風呂もあったよ。
でも、無理矢理造ったみたいで狭くて開放感がなくって、こちらは惜しかったかなぁ。
あっそうそう、男女の仕切りの板、浸かって丁度目線の高さにある節穴が全部開いていたなぁ(笑)
でも、そんなにしてまで向こう側を見たいかねぇ。仕切りの板はマメに取り替えているって話だし、
内湯のほうが充実しているので滅多に露天に人は入って来んぞ。助平根性出してもムダ、無駄。
あと旅館部専用の小さな内湯もあったよ。大浴場の人気が高いからいつ行っても貸切状態だった。
しかし旅館部から自炊部の中央に位置する大浴場まで歩く歩く。
でもね、途中にある生活用品を売っている売店や食堂なんかを横目で見ながらだから単調で退屈はしなかったね。
珍しくて面白かったもの。

■どうして写真を撮らなかったのか

いつもなら写真を沢山撮ってくるんだけれど、浴室内での記念撮影はご遠慮くださいと張り紙がしてあったから、
自分は一枚も写真は撮ってこなかった。
真剣に病気を治したくて来ている療養目的の人も沢山いるからね。物見遊山で写真を撮るのはちょっと気が引ける。
時々個人で撮ったであろう画像を載せているHPとか見るけれど、どういう神経してるんだろう。
きっと日頃から身勝手な人なんだろうなって思うよ。

                        下は大浴場前の娯楽スペースです。



■御飯まだかな

夕食は山菜グラタンなんて珍しいものがあるし
キリタンポ鍋のような秋田の郷土色もあって
結構満足だったね。
朝は何所の宿でもこんなもんって感じの無難な
内容だったかな。
昼間、小腹がすいて食堂でウドンを頼んだら
普段馴染んでいるタイプじゃなくて、
稲庭うどんが出てきてね、
「あぁそうか、自分は今秋田にいるんだなぁ」と
しみじみ実感してしまった。

左の画像にカーソルを当てると朝食が出ます。



■泊って思ったこと

大規模旅館にもかかわらず、従業員の対応はとても良かった。
廊下ですれ違えばきちんと挨拶してくれるし、
みんな笑顔で気持ちいいね。
療養効果の高い温泉の宿って、いまだに風呂に入れてやるみたいな高飛車な態度のところもあるんだけれど、
ここはそんなことが全くなかった。実はこれって凄いことなんだぞ。
それと宿の周りの火山風景も凄いよぉ〜!
あちこちで熱湯が勢いよく湧き出しているし、遊歩道の脇の穴から突然ゴボボッと熱い泥が飛び出したりしてる。オォッ危ねぇ〜!
かと思うと玄関の直ぐ先のなんでもないところに水芭蕉が群落を成して咲いていたりして自然が豊かな所なんだと実感してしまった。

もうちょっとウチから近ところにあればいいのになぁ。
■宿とは全然関係ないんだけれども、

この冬は雪がすごく多かったんだって
見づらいけど後ろの車と比べると
雪の壁がいかに高いか分かってもらえると思います。
すごいよでしょ、ね。

八幡平頂上見返峠にて

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