来た甲斐があったよ

この宿はやはり波打ち際の露天風呂でしょう。入浴時間は5:00から日没まで。本館の玄関からゾウリを履いて外に出て砂利の多い海岸を100mくらい歩いた先にある。岩を積み上げた目隠しが“最果て”っぽくてよい味を出しているね。今まで写真でさんざん見ていたあの露天風呂がすぐそこにあると思うと「早く、早く」と気が急いた。そして目の当たりにすると大袈裟なんだけれど、この露天風呂に入りたくてはるばるやって来て、ようやく辿り着いたんだと感慨深い思いに浸ってしまったよ。日曜日、しかも日帰り入浴も受け入れている時間だったので混雑を覚悟していたのだけれど、運良く誰もいない。先ず、ささっと写真撮影の儀式を終え、湯船に浸かる。女性専用露天風呂と建物側の目隠しの壁以外は眺めを遮る物は無く、ものすごい開放感。貸し切り状態は20分近く続き、程よく荒れ気味の波を眺めながら一人で湯船に浸かっていると、「もう夕陽なんて見られなくても、どうでもいいやぁ」という気分になるほど、自分が求めていた願いが叶った思いになったのだった。とは言え、水平線に沈む夕陽もバッチリ見ることが出来て、ホント、忘れられない思い出が出来た。

新館にある大浴場は宿泊客専用だからか?WEBで画像は殆ど見当たらず、どんな風になっているのかなと気になっていた。入浴時間は5:00から24:00まで。入浴時間の制限があるのは引っ掛かるモノがあるけれど、お湯を全部抜いて入れ替えるのなら仕方ないよね。内湯は真水の沸かし湯と源泉かけ流し浴槽二つの構成で、宿の規模に見合う広々としたもの、一面が大きなガラスで湯船に浸かっていても目の前に水平線がどど〜んと眺められ気分爽快。併設の露天風呂は小さくて4〜5人で満員かな。広さはともかくとして、日本海を俯瞰するようなロケーションはかなりの爽快感があり、波打ち際の露天風呂と甲乙付けがたいと自分は感じた。本館の内湯(何回か行っても人が多くて画像は撮れず)の入浴時間は22:00まで。露天風呂が無い以外は新館とほぼ同じ造り。窓の下三分の一くらいの高さまで眼隠しがあって湯船に浸かりながら海をみることが出来ないのはちょっと残念。日帰り入浴受付をしている本館の玄関に、波打ち際の露天風呂は撮影禁止と書いてあり、フロントに写真を撮っては絶対にダメか訊いたところ、“女性が入浴していたら絶対にダメ”“他の入浴客が男性だけでも撮るなと言われたら撮らない”このルールを守れば撮影してもOKとのことだったので、この先、絶対撮影禁止なんてことにならないよう、ここに限らずマナーやその宿のルールは守らなくてはなぁと思ったのだった。遠路遙々訪れたんだから思い出を画像に残したいでしょう?