青森県 黄金崎不老ふ死温泉
 2007年5月中旬日曜日 ¥12750

温泉好きの人でその名を知らない人はあまり居ないのではと思える、不老ふ死温泉。もう、波打ち際の露天風呂画像なんて、「もう見飽きたよ」と言いたくなるほどに温泉系のWEBで沢山見ている。でも、宿泊感想はさほど見ず(ここの温泉をUPしているWEBの数自体があまりにも多すぎるから、相対的に少なく感じるだけだったりするのかも)、中でも一人旅用のシングルルームを利用した感想は皆無に近く、自分の求める情報はほぼ得られず、なによりも人気の宿の一人泊にしては料金設定が安めというのが引っかかり、もしかしたら海沿いに建っているのに窓からの眺めはコンクリで塗り固められた崖とか隣の建物の壁が目前とかなのでは?と、すこ〜し不安な気持ちを持ちながら宿に到着。宿は海岸段丘の頂上に建っている。ソファがズラズラ居並ぶ広いロビー、物産品山積みの土産物売り場とか、フロントの裏手に囲炉裏と赤い番傘が鎮座するマッサージチェアコーナーから感じたのは、ちょっと昔の観光ホテルにありがちな雰囲気。海が眺められるパブリックスペースがなくてその立地を活かしていないのと、掃除は行き届いているのに廊下や階段に花も何も飾っていないのはあまりにも殺風景で無機的な冷たさを受けてしまうので、勿体ないような気がする。
埃を被った造花や何の脈絡で置いてあるのか分からない田舎の成金趣味めいた置物があるよりは潔くていいとも言えるけれど、最近の宿は空間の演出に凝っているところも多く、そのあたり気を配ってくれるとより良い印象につながるような気はするものの、建物がデカイから気配り目配りを隅々まで行き届かせるのは、なかなか難しいのかもしれないね。自分が泊まったシングルルームは、三棟並ぶ建物の端にあり、フロントから一番遠くエレベータを二度乗り継ぎ、館内の移動なのに微妙に“はるばる感”を感じるほど。でも、波打ち際の露天風呂に一番近い部屋だったりもするのでマイナス要素というほどでもないかぁ。部屋は6畳くらいの広さかなぁ、ビジホのやや広めシングルルームをイメージしてもらえれば間違いないと思う。心配していた窓からの眺めは海一望。もし部屋から海が見えないのなら追加料金を払って部屋替えしてもらうつもりだったので、ホッと一安心。掃除は行き届き、アメニティも揃い、加えて冷水ポット、冷蔵庫は空きスペースあり、湯沸器と加湿器の合体したモノまで揃っていて不便を感じることは全然無かった。贅沢言えば、窓の位置が高くてベッドや椅子に腰掛けていると外を眺めづらいのが、部屋で景色を眺めるのが好きな自分にはちと残念だったかなぁ