この宿の印象を簡単に言うと「流行の擬似古民家風だけど、強烈に個性的」。効能高い温泉ゆえに療養湯治が主目的の宿だったから神棚とかあるのは分かる。けど、神様や仏様が鈴なりに奉ってあるのは、とてーもサイババな心霊めいた眺めで凄い違和感。他人の信仰心を云々とやかく言いたい訳ではないけど、従来の休憩スペースにはみ出してまでデカイ祭壇を置くのはどうかと思う、これを見て寛げるのは敬虔な信仰心のある人だけなのでは?ま、気にしない人にはどうってコトないんだろうが、生理的にイヤな人は拒否反応を示すかもしれないぞ。つうか、このテのものは個人的にはキライだ。料金は手頃だし、館内は清潔で、料理も個人的には物足りなかったけど盛り付けにも工夫があって美味しかった、お湯自体は最高、宿の自販機は市中と同じ価格で良心的で満足度はそれなりに得られる。なのに、自分が泊まった日は土曜日で日帰り入浴客が夜遅くまで沢山いて落ち着いて入浴できないうえに宿泊客の入浴可能時間も夜・朝ともに短く温泉宿としての気遣いが足りないこと、そして「随所に漂うサイババ風のかほり」が自分のリピートしたい心にブレーキをかけさせるのだ。食事処で給仕をしていた先代の女将さんと思しきおばさんの優しい笑顔での暖かい対応以外は、能面対応のオネエチャンを筆頭に宿の人に笑顔が乏しいのは残念。小さい宿屋さんなのだから、どうすれば宿泊客が寛げるのかサービス面をよーく考え直して、心暖まる雰囲気に溢れた宿になってくれると嬉しいなぁ。
この隠しコメントに気づいた方だけに話すホンネ:この宿の主はサービス業の自覚より信仰心のほうにウェイトがおかれているような気がする。HPの”神秘的な効能““開運健康法””神乃湯の御利益“なんてページを見ていると、あのオウム真理教を仄かに連想させたりして(^^;で、キツいけど正直に言うと温泉宿じゃなくて宗教宿という印象なのだ。