山形県赤湯温泉 丹波館
2001年12月 ¥10000

■第一印象
スライドショーです


自分は木造三階建旅館が大好きです。丹波館もその造りから気になっていた宿のひとつでした。
赤湯温泉は温泉街というよりは市街地の中に旅館が点在している。民家の隣に大きな旅館があったりして、なんとも不思議な風情だねぇ。そして丹波館もそんな中の一軒なんだけど裏側が小さな山の斜面に面しているので。中に入ると見えるのは庭と山の木立だけで、山間の一軒宿にいるみたいな感じを受ける。なんだか街から山へワープしたみたいだね。静かで結構結構。宿の造りは和の趣に溢れている。(好みという点では)モロ、ストライク!ど真ん中!!廊下や階段を歩くとギシギシ鳴るのも、風流じゃのぉ。大きな飾り窓、一枚板の扉、銅板の洗面台、どれもがフォトジェニック!い〜じゃん、い〜じゃん。館内のう〜んと細かい部分を気にすれば、ちと、掃除が行き届いていない所もあったけど、客室とかは掃除が行き届いているよ。古い建物って不潔だとホントうらぶれてみえちゃうからね。自分が泊まった部屋も壁に染みがあったけど清潔だからぜ〜んぜん気にならなかったもんね。鉄筋建築だとこうはなかなかいかないんだよねぇ。
ただ、古いが故に隣の部屋の話し声や上階の足音は、ほぼ筒抜けなのでプライバシーがとっても必要なラブラブな二人には向かないし、当日騒々しい客の隣になると印象が大分変わるかもしれないなぁ。

■お湯はかけ流しだぞ
風呂は十畳位の浴槽がある内湯に八畳位の露天風呂が併設されている。入り口が二つあって脱衣場も壁を取っ払った跡があるのに浴室にはそれがないところをみると、昔は混浴だったのかもね。露天は岩造りで庭園に面していて、山の木立も見えてイイ雰囲気だぞ。でも、浴槽の中に一日二日に落ちてきたものじゃないとはっきり分かる落ち葉が沢山沈んでいるのはいけねぇなぁ。折角の露天が台無しだよ。後から場所をやりくりをして造った露天だから、大きな窓から出入りするのは面白かったね。お湯は掛け流しで浴槽から溢れていてイイんじゃない。暖まるいい湯だよ。
女湯はまったく別の所にあるんだけど、時間による男女交代がないのでもう一方の風呂がどんなのかは分からんかった。どんな造りなんだろうね。
■ご飯かぁ・・


カーソルを置くと朝食に・・
食事の味や内容は料金から考えれば可もなく不可もないと云った印象だったんだけれども、従業員の対応の悪さが仇となり、全体的にはイマイチって感じかなぁ。
この日は地元消防団の忘年会が入っていて、忙しいのは分かるけどさ、汁物や御飯まで客が席に着くより先にセットしておくのはイケマセんなぁ。それとも猫舌向きだったのかな?
どっちも温いというよりも冷たかったぞ〜!朝も指定された時間に行ったのに電灯は消えてるは、味噌汁は冷めてるはで、従業員が自分の都合だけで行動しているのかも?なんて想像をしたしまったよ。
ま、考えすぎなんだろうとは思うけれどねん。
■泊まって思うこと

朝食後の対応が、ちょっとねぇ。飯が終わって部屋でゴロゴロしていたら、一応ノックはあったけど返事をする間もなく”係り”のオバサンが部屋に入ってきた。冷蔵庫の中の物の補充だって言ってね。それだけならまだ我慢もするけど、出てゆく時に浴衣も茶器も片して行っちゃった。まだ9時半前だよ。「ごゆっくりねぇ〜」なんて口では言っているけど、とっとと出て行って欲しいのがミエミエ。その後も廊下で「この部屋だけまだいるのよぉ」と言っているのが聞こえたし、極めつけはドアをノックするので出てみると誰もいない。これが二度続く。
子供のイタズラかい!コラーッ!
それとも幽霊の仕業?あわわ、キャーッ!
いずれにしても気分悪ぃから出てゆくことに。館内の電気も既に全部消してあって、とっても侘びしいよ。チェックアウトで玄関に向かうともう自分の靴だけしかなかった。あ〜、そういうことだったのね。
ここの女将さんは礼儀正しく笑顔で対応していて感じがいいのに、従業員の態度は…。なぜだ?。そういえば帳場からほとんど出ていないもんなぁ、もっと外に出てチェックしたほうがいいんじゃない?。
こんないい建物を持っているのに勿体ない。

←JR赤湯温泉駅で発見したのだよ〜